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「なあ、おい…まさか気づかれてるんじゃねえのかよ?」
少年の行動からして明らかにおかしいと感じたクラウンが焦り気味でカレンに聞く。
「そんな訳があるか。魔力で気配を消しているのだぞ?魔力を使えない地球人が気づけるものか。」
そう口では言うものの、カレンも少年の行動からクラウンの読みも外れてない気がしてならない。
しかし、今は見失わないことが先決だと自分の中で答えを出し、追いかけるペースを上げた所でふと異変が起きた。
少年が曲がり角を曲がり、路地裏へ入ったかと思えば急に彼が姿を消したのだ。
「な…」
消えた少年に唖然とする二人。
「なんだお前ら?」
と、そんな彼らに後ろから誰かが声をかける。
ビクッと反応し、二人は直ぐ様距離をとるために前方に飛びつつ振り返り、戦闘の構えをとる。
「貴様…何者だ?」
ペンダントを手にもち、白い水晶が光り輝いているのを確認してからカレンは少年に目を移す。
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