始まりの日

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その日も、いつもと変わらない日常だった。 朝。 カーテンの隙間から差し込む日差しに寝苦しくなって目を開ける。 すると、目に飛び込んできたのは見慣れた天井だった。 やがて俺は起き上がり、ベッドから出て、顔を洗うと母親が作ってくれた朝食をとる。 そしてその間、テレビに目をやる。点いている番組はニュース。そしてそこから流れるニュースは殺人や交通事故、政治やその他の問題など。 しかし、それが俺には同じ内容のニュースを、ただ人や物事を変えて報道しているようにしか感じられない。 繰り返される事が続いているのだ。 やがて朝食をとり終えると、俺は身支度を整えて家を出た。 学生である俺は、いつもと変わらない通学路を歩き、いつもの友達とともにさして変化のない授業を学校で受ける。 そしてそれが終わると友達と共に帰路につき、そして途中で別れてから帰宅する。  
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