始まりの日

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それでその日は終わる。 夕食を食べて、風呂に入って、適当に自由時間を潰して、最期にベッドに入って就寝する。 変わらないサイクルがまた今日も終わる。 しかし、そんな日常に変化が起きたのは、また同じサイクルを過ごすと思っていたその次の日だったのだ。 ◇◇◇ 「うわぁ…」 朝。 俺、水無月進は久しぶりに変な夢を見た。 といっても断片的にしか覚えていないが… 何やら真っ暗な空間で白いペンダントが浮いていて、それが語りかけてくるという中々シュールな夢だった。 白いペンダントは、『私を見つけろ』とか『お前が必要だ』とか意味が分からない事を語りかけてきて、俺はうなされながら目を覚ました。 今日は休日だというのに何とも寝覚めの悪い。  
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