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等々、思考を巡らしていると女はネックレスを手に持ち、輝いてるのを目で確認してから視線をこちらに向けてくる。
あのネックレス…何か秘密があるのだろうか?
そして夢で俺を苦しめておいてなお、現実世界で似たものを持った奴に追われるなんて…
く…あのネックレス奪って憂さ晴らしに使ってやる。
心の中でそう決心すると、何やら女は神妙な面持ちに変わっていた。
「だんまりか…。いいだろう。ならば無理矢理にでも口を開かせてやる。」
どうしてそうなった!と言う暇もなく女は重心を落とす。
こちらに突っ込んでくる気だろう。
実は小学の頃少し武術をかじっていたので戦闘も出来ない訳ではない。
というか俺は一般人が焦る場面で逆に冷静になるため、武術に向いていると言われたことがある。
そんな訳で重心の動きから次の相手の動作を予想した俺はどう対処するかに思考を切り替える。
突っ込んで来る敵には…
猫だましだ。
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