転生

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ど、どうしよう神様泣かせちゃった。と、とにかく泣きやませないと。 「か、神様!泣かないでください。せっかくのかわいい顔が台無しですよ」 「か、かわいい?」 神様が首を傾げて聞いてくる。 「え、ええ!神様は美人なんですから。泣いてるよりも笑ってる方が素敵ですよ!」 それはもう、ちぎれんばかりに首を縦に振りながら神様を慰める。 「え、えへへへへ…」 な、なんとか泣きやんでくれた。若干神様が幼くなった気がするがこの際無視だ! 「じ、じゃあ転生してくれるんですね!」 神が目をキラキラさせながら質問する。 「分かった、分かったから。ちゃんと転生するよ」 さすがに神を泣かせて、やらない訳にはいかないよな。 「じゃあ、説明させてもらいます!来那さんが言った通り転生させていただく世界は魔法が中心となっている世界アルカディアになります。来那さんにはその世界の守護者になってもらいます」 「ああ……」 「おもな仕事はこちらから連絡します。能力についてはなにか希望はありますか?」 「う~ん。色々あるが、お前の能力全部よこせ」 「ぜ、全部ですか……」 神の顔が若干引きつっている。 「ダメか?」 「い、いえ多分大丈夫です」 (多分って……) 「あ!でも魔力はあまりいらないや」 「え!」 「目立つの嫌だし」 「分かりました。じゃあ平均ちょっと上でいいですか?」 「ああ、それで頼む」 「あ、それと転生は子供からになりますので注意して下さい」 「は!!」 マシか、そっちのパターンかよ……。
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