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「忘れられないくらい
思っているのに
消せない記憶が強く残り
時に強い力になり輝き続ける
・
・
・
すれ違う人にさえ
君を重ね見てしまうのは
君が今でも心にあるから
幾つ時を重ねたら
忘れられるのかな……?」
イヤホンから流れて来る曲に耳を澄ませば、朝の雑踏の中なのに一瞬だけ何も聞こえない空間に、いる様な錯覚に捕われた。
通勤通学ラッシュの中ただ足を進める。
いつもと同じ電車の中は、重い空気。
窓から見える景色に変化は無い。
でも、流れる曲に涙か溢れそうになった。
私は雑踏の中無意識にあの人探している。
もう、忘れなきゃならないのに。
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