花片…1

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「忘れられないくらい 思っているのに 消せない記憶が強く残り 時に強い力になり輝き続ける     ・     ・     ・ すれ違う人にさえ 君を重ね見てしまうのは 君が今でも心にあるから 幾つ時を重ねたら 忘れられるのかな……?」 イヤホンから流れて来る曲に耳を澄ませば、朝の雑踏の中なのに一瞬だけ何も聞こえない空間に、いる様な錯覚に捕われた。 通勤通学ラッシュの中ただ足を進める。 いつもと同じ電車の中は、重い空気。 窓から見える景色に変化は無い。 でも、流れる曲に涙か溢れそうになった。 私は雑踏の中無意識にあの人探している。 もう、忘れなきゃならないのに。
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