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12月
その後、貴方は私にいつも何か言いたそうにしていた
わかっていたけど私が避けてきた
そんな時、友達が見かねた私に
男の子を紹介してくれると言ってきた
乗る気はなかった
すぐにキモチ切り替えることなんて出来なかったから
それでも会うだけ会ってみて、と言われて渋々承諾したこの会話を
同じ教室にいた貴方に聞かれていたんだ
ちょっと気になったけど
別にもう関係ない何て心で強がっていた時、
彼が急に近づいて来たかと思ったら刹那
私の腕を掴んで無理矢理教室から連れ出した
着いた場所は、一番行きたくない教室…
私が彼から逃げ出した教室だった
『や…めろよ…』
「え?」
か細い声が聞き取れなくて聞き返す
『やめろって!お前…なんか誤解してるよ!
俺はあの時お前を振ったわけじゃない!』
何を言ってるのかわからなかった
頭がついていかなくて
何を言えばいいのかわからなくて
彼の目をジッと見てることしか出来なかった
『まさかお前も俺のこと…何て思ってもみなかったから驚いてあんなこと言って…』
瞬間、私の目が見開く
ようやく何を言っているのか理解出来
ドキドキが止まらない
心臓がドクンと、はね上がった
『あの後も声掛けようとしたけど、お前が避けるから
けどさっきの話聞いてて、もう無理矢理にでもって思ってここに連れてきた』
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