血の契約

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追い掛けられている男は脚に限界がきたのか立ち止まった 今にも泣きだしそうな顔で追い掛けてきた男のほうを向いた 「食事したかっただけなんだ、あんたの領地だって知らなくて、ほらこのガキならあんたにやるから、な、許してくれよ」 男は腕に抱えていた少女を地面に置き地面に手をつけ追い掛けてきた男に涙を流しながら許しを求める 追い掛けてきた男は腕を組みながら黒い笑みを浮かべながら許しを請う男を上から見下していた 「許す?領地で勝手をされて許すことができるほど私は寛容ではない」 追い掛けてきた男はそう言って許しを請う男の額に手をかざした 追い掛けてきた男が手をかざすと許しを請う男の眼から血の涙が流れる 「あぁぁあぁぁあぁぁ」 許しを請う男は痛みのあまり声をあげ倒れた 倒れた男は身体が痙攣していたが暫くすると動かなくなった
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