36人が本棚に入れています
本棚に追加
「気絶か…はぁ」
とりあえずドクオを階段に寝かせ、刑事さんの対処をどうすべきか悩むな。
『出てこいモララァァァァァ━━━ぐっ!!』
クーと思しき雄叫び。末尾はあまりに唐突だった。
無音。
しかし目の前の廊下、優れて右から、金属の臭い。
生き血の臭い。
静かに廊下へ出る。どうせ先生が下へ助けを求めに行ってるから後は時間の問題だ。
「…やぁ」
( ・∀・)「…よぉ」
彼の学生服は確かな黒を…いや、微かに紅。手首を縛める手錠は見紛うことなく臙脂に染まりきってる。
その右手には━━ナイフが。
( ;∀・)「あーんな探偵ドラマな空気醸したお陰であのオッサン見落としたんだぜ?お笑いだろ!!」
顔の半ばを赤に染めた彼の頬は細く光り。
「泣い…てんの…?」
( ;∀・)「呆気ないし情けないしでな!!クー武闘派キメといてあんなアッサリ!!あの柔らかい肉の感触!!」
( ;∀;)「オレは魂に刻んだぜ」
クー。少林寺に行ってたのに。帯も茶色だって。
だのになんでモラの後ろで崩れて。
最初のコメントを投稿しよう!