( ・∀・)+「お爺さん、席どうぞ」

2/27
前へ
/234ページ
次へ
最初は寝不足だと思った。 入試も近づいて精神的に張りつめてるのだ。 張りつめるキャラじゃないがそうでもないと現状を理解できない。 「……」 『ねーえー』 ココが電車じゃなきゃ奇声でもあげそうだ。 ……あ、これ好きな曲だ。 よし、眠ろう目的の駅まで20分はある。 『シカトこいてんなやメガネマスク』 ……ちょっと周り確認しちまったよ畜生。 しかも眼鏡とマスクのW装備がいないときた。 私以外はな。 『焦ってんのけ?見え見えよー』 さっきからチラッチラッチラッチラ視界を飛び回りやがって。 柔らかそうだなオイ、餅肌か? 『早よ認知してーなー』 「……」 そのまま20分、耐えきった。 ゙まんじりとも゙とはこんな気分なのかと身を以て知れた。
/234ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加