超弩級のドは

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「はふう…ぜいはあ」 先程の集落(村境に「正直村」と有った。マジかよ)を抜けると、なる程確かにだだっ広い草原。 「あふう…はふう…」 窓の初期画面もビックリな眺めだが、何も無い分歩けど歩けど進んだ実感がイマイチない。スラックスの右ポッケに吊した懐中時計は、まだ20分しか経たないと嘲笑ってい。 「キッツいわぁ…おん?」 ようやっと見えてきた森に思わず愚痴ってしまうと、森から灰色のこう…何かが彼方へ消えた。思わず血まみれの妹を思い出す。 「……」 無い体力を削りながら、小走りで森へ急いだ。
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