第2章 17歳は、ほぼ大人と同様の。

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「はぁ… 今後…」 叔父さんは、ちょっと変わった人だと思う。 姪のあたしにも敬語を使うし。 言葉のイントネーションが、みょーにカッチリしてるんだ。 丁寧というより、えーと。 ちょっと機械音みたい。 「花音さんは、今の高校を卒業する希望がありますか?」 「はい、希望あります」 15歳の頃、初めて叔父さんの家に預けられた時は、戸惑ったけど。 今は、慣れちゃってけっこうラクだ。 だって叔父さん、何でもまっすぐ説明してくれるし。 表裏がなくて合理的。 ママと似てる。ママの方が一見ふつーだけど。 えーとつまり、理系の人って感じ。 「そうですね、今の高校を卒業した方がいいでしょう。 もう高校3年生ですから、今から転校するのは困難かと思われます。 1人でこの家に住むことになりますが、大丈夫ですか?」      
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