Melodious encounter(メロディアスな出会い)

3/6
前へ
/169ページ
次へ
父ちゃんは花火に人生を賭けていた。 空が職場だったんだ。 そして両親は、音楽みたいに響き合っていた。 言葉のない世界で、手を繋いで、見つめ合って――― そして、生まれたあたしに名付けた名前が、カノン。 「Melodious(メロディアス)な名前だね」 唐突に。 その言葉は、無造作に。 あたしの心の真ん中に置かれた。 「メロディアス…?」 なんだろう、それ。 どういう意味?      
/169ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6559人が本棚に入れています
本棚に追加