チャンスをください!

2/6
前へ
/196ページ
次へ
昨日の事はきっと夢だったんだ。 だって、私が学校のプリンスと呼ばれる西野君に告白されるはずがない。 西野君と言ったら、中学からすでに大人の女性と付き合ってたとか、もうこの学校の半分以上の女の子に告白されてるとか…うん。やっぱり、そんな人が私なんかに告白するはずがない! 「そうだよ、きっと夢だったんだ!」 愛は自分にそう言い聞かせ、家をでた。 「おはよー。愛ってば昨日で一躍有名人だね!」 「あ、咲紀おはよう。いや、昨日のはきっと何かの間違いだよ。うん。夢を見たに違いない!」 絶賛現実逃避継続中!! 「現実戻っておいで!西野君だっけ。昨日愛に向かって2回も愛の告白してたじゃない。せっかくだし付き合っちゃえば?」 「あれは!!…い、いきなり言われても…好きとかよくわかんないし、それに学校のプリンスと私じゃ釣り合わないでしょ。きっと何かの間違いで…」 「何言ってんのよ!!プリンスはあんたに告白したんだよ。もっと自信もちなよ。愛も化粧とかして綺麗にしたら絶対可愛いから。」 「咲紀…」
/196ページ

最初のコメントを投稿しよう!

45人が本棚に入れています
本棚に追加