チャンスをください!

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「じゃあ!夏休みまで1週間あります!それまで俺の事もっと知ってください。終業式の日にもう一度告白します。その時もう一度返事ください。俺にチャンスをください!!」 縋るような眼差しにじっと見つめれる。 ただでさえ慣れない男の子なのに、西野のような整った顔で見つめられると思わず挙動不審になってしまう。 ドキドキと早くなる鼓動を感じながらも悪い気をしなかった。 むしろ、こうやって言ってくるれる事が素直に嬉しいと思えた。 「わかった。私も慣れてなくてよくわからないから、友達からでいいなら…」    キーンコーン カーンコーン   「よかったぁ!!今日から一週間よろしくお願いします。ぜったい先輩に好きになってもらえるように頑張りますから。じゃチャイム鳴ったんでまた後で。」 タイミングよく鳴ったチャイムによって西野は爽やかな笑顔で去っていった。 それを見送った愛も重い足取りで教室に戻った。
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