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HRを終え、いつものように部活に向かう咲紀と一緒に玄関まで歩いていく。
「先輩!」
不意に後ろから呼び止められ、愛と咲紀は同時に振り返った。
後ろに立っていたのはこの学園プリンスと呼ばれている西野一樹だった。
「先輩!一目ぼれしました。俺とつきあってください!!」
「「え?」」
下校中の生徒の目が突き刺さる。
黄色い悲鳴と好奇の目。
「あ、咲紀。私先に帰るね。じゃごゆっくり…」
空気を呼んで愛は咲紀にかけ帰ろうとすると咄嗟に腕をつかまれた。
「ちょっと先輩。俺先輩に告白したんですけど…返事もらっていいですか?」
「「「「えぇぇ」」」」
そこに居合わせた生徒と愛の声が廊下中に響き渡った。
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