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それもそうだろう。
この場に居合わせた人（自分も含む）は全員、咲紀に告白をしたと思っただろう。
なのに、咲紀とは正反対のタイプの私に告白するとは、なんとも者好きだとも思ったはずだ。
「先輩？もう一度言います。俺、先輩に一目ぼれしました。付き合ってください。」
真剣な眼差しに射ぬかれるような感覚を覚え、愛の心臓はドキドキと高鳴る。
「か、考えさせてください…」
頭が真っ白になり、やっとの事で絞り出した声は一樹に聞こえたかわからないくらい小さな声だったと思う。
それでも、聞こえたのか、掴まれていた腕の力が抜け、愛はそのまま逃げるように家まで走って帰った。
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