力の使い方

2/14
前へ
/82ページ
次へ
~マーテンド聖霊魔法学園.第一寮棟~ バルダと契約した翌日の朝、俺は久しぶりに気持ちが良い朝を迎えた。 「あぁ、こんなに機嫌が良い日は無いな。」 俺は朝食を口に運びながら呟いた。しかし、残念な事が一つだけあり、今日から学園は5日間の一学期中期テスト明けの休みに入ってしまっていて、俺の友達は全員実家に帰ってしまって誰も居ない。 だから、友達に俺が聖霊と契約した事を教えることが出来ない。 「たく、何するかなぁ~。」 今日何して過ごそうか考えていると、俺はあることを思いついた。 「来てくれ、バルダ!」 俺がバルダの名を呼ぶと目の前に、俺の契約聖霊バルダが現れた。 「どうした、何か用か?」 「あぁ、バルダに闇属性の魔法を教えて貰いたくてさ。」 「闇属性の魔法か。確かに、早めに教えていた方が楽だな。」 バルダはそう言うとリンゴ位の大きさの白い水晶玉を何処からか取り出した。
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

159人が本棚に入れています
本棚に追加