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「次は防御魔法を教える、よく見ておけ。」
そしてバルダは、また詠唱を始めた。
「なにものも通さぬ闇で全てを遮断しろ、ブラックカーテン。」
詠唱が終わるとバルダの前に黒色のカーテンの様な物が現れた。
「なんか薄っぺらいな………。」
黒色のカーテンは本物のカーテンと同じで薄っぺらく、俺にはとても防御魔法には見えなかった。
「薄っぺらくてもちゃんとした防御魔法だ、それに防御力も意外と高いから安心しろ。」
バルダが言うのと同時に黒色のカーテンはどんどん薄れていき、消えた。
「では、これからお前には今日中に今の三つの魔法を詠唱破棄で使えるようになってもらう。」
「ちょっ、おま、詠唱破棄だって?俺にはまだ無理だろ。」
「無理……か、お前は強くなりたくなかったのではないのか?強くなりたいのに何故努力をしない、強くなりたいのに何故諦める?お前の最強になるという決意はその程度だったと言うわけか。」
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