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(…………帰るか。)
聖醒器をしまった俺が寮に戻るために、歩き出した瞬間
「ここだけ草が無い。……これは…………貴方がやったんですか?」
後ろから、女性に声を掛けられた。
俺は驚き、慌てて後ろを向くと、二年生用の緑のローブを着たブロンドヘアの女性が居た。
「?!………アンタは?それより、いつから見ていた?」
俺が聞くと女性は笑みを浮かべ、俺の質問に答えた。
「私はミユ、マーテンド聖霊魔法学園の二年です。いつから見ていたと言う質問だけど、私は今此処に来たの。…………えっと、貴方は?」
「俺はアレン、マーテンド聖霊魔法学園の一年だ。」
「アレンさんね、覚えたわ。それでさっきの質問だけど、これは貴方がやったの?」
別に覚えなくてもいい、と思いながら俺は、質問に答えた。
「はい、俺がやりました。それがどうかしました?」
一様先輩なので敬語は使う。
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