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(早いとこ使わねぇと…)
『藍、気持ち良い事してやるから横になれ』
「………………ん…」
俺の言葉に何の疑問も持たないのか、ベッドに横になる。
枕を抱えさせて、俺に背中を向けるように身体の向きをかえてやる。
膝まで下ろしたパジャマとパンツが、横向きに丸くなった藍をいい具合に拘束してくれる。
ポケットから取り出したのは、羽のないロケットの形をした薬。
一般的には経口の其れが多い解熱剤。
だが、飲むのを嫌がるんじゃコレしかない。
――――“坐薬”だ…
『藍、薬は?』
「や、飲まないっ……」
『気持ち良い事なら…良いんだな?』
藍が首を縦に振ったのを確認し、薬を持つ反対の手で此方からは見えない藍の自身をやんわりと掴む。
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