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弛緩した身体を重ねると、息も荒く藍が訴える。
「ハァ、ハァ、瑠一、目…回る」
『…おい、……藍?』
「…………」
そう言って意識を失った藍の顔は紅潮…どころではなかった。
ひんやりとした汗に濡れた額は、尋常な熱さではない。
『こりゃぁ……ヤバいな』
中で感じた熱は、やはり気のせいなんかでは無かった。
藍の中から自身を引き抜き、放った欲望の後処理をしながらどうしたものかと思案する。
(風邪でもひかせたか…)
風呂に入れるのは止めといた方がいいだろうと、俺が吐き出した残滓を掻き出せるだけ掻き出してやる。
脱がせたパンツとパジャマを着せたところで、
藍が訴えてきた。
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