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抵抗を全くしないというのは、可愛いが面白味に欠ける。
だが、果たしてこの後に与える薬を、藍が黙って受け入れるだろうか。
そんな事を考えながら唇を解放すると、ツ――… と、繋がる糸。
追うようにしてくる舌をチュッと音を立てて吸い上げる。
「はふ、………ん、んぅ」
『藍、頭が痛いとかは?』
「………ん……ない…」
前髪を掻きあげ額をくっつければ、その熱を感じる。
「薬、………もぉ…飲まない」
『あぁ、解ってる…残りは明日だ』
ホッとしたのか、ほぉ…と息を吐くも発熱のせいで焼けるように熱い。
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