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明くる朝…
お藍は居候の身でありながら、
家主のおっさんが畑に仕事に出かけた頃になって、
漸くもそもそと起きてきました。
吹雪の中さ迷っていたと聞いたおっさんが、
いくらなんでも疲れているだろう…と、
起こさないでおいてくれたのです。
「腹……減った…おっさぁん…」
どうやらこの恩知らずは、空腹で目が覚めたようです。
「………あれ?居ねぇの?」
お藍はあちこち探してみましたが、おっさんの姿は何処にも見当たりません。
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