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グサグサ
ツンツン
グサグサ
てか、そんな怒ることちゃうやろ!!
何回刺しても、何かを堪える晋作に、なんとなく私が逆ギレみたいな気持ちになってきた。
たかがつむじを笑っただけやん?
そんな無視し続けるほど怒るようなことなん?
口に出そうになる言葉を必死に堪える。
先生は、いつの間にか居なくなっていて、1限目の用意をしだす生徒。
そんな中、グサグサ刺す私とプルプルする晋作。
そして……ずっと私と晋作の様子を見守る由良。
微妙なやり取りは、この一角だけ変な空気を取り巻いてる気がしなくもないっていうね。
蒼「おいコラ。聞いとん?
てか痛いんやったら言葉を発したらええやん」
耐えるんはなんでなんやろ?
プルプルしてんのに、何でそんな耐えるん?
旋毛を笑ったんが気に障ったんやったら怒ったらええのに。
蒼「…………おもんないなー」
私は、晋作を刺すのをやめて机に突っ伏した。
謝ろうと思っただけやのに……なんか、どうでも良くなったなぁ。
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