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そのまま体育館に残った海。
ボクは知り合いのいない教室で
ぽつりと1人席に座っている。
少し濡れたブレザーを脱ぎ
背もたれにかけ、
まだ一行に止む気配のない
空を見た。
しばらくすると
海が帰ってきた。
利紅って人と一緒に…
ズキリッ
それにしても
利紅くん綺麗な顔。
お似合いだなぁ
って!
いゃいゃ
男同士だし!それはないだろ!!
二人を見ていると
利紅くんと目が合ってしまった。
やばっ;
見てるのばれたぁ、、、
とっさに目を逸らすと
2人がこっちに来た。
利「おはよう。えっと
羽咲くんだよね?」
羽「ふぇっ、あっはい!」ヤバイ。いきなりだったから
変な声が(汗)
利「へぇ、君って言うより
羽咲ちゃん、いや。うさぎちゃんだね」
微笑みながら
少年っぽい甘い声。
って!
感心してるとこじゃなくて
うさぎ?!
しかもちゃんって!
海「おい、利紅!」
利「よろしくね。うさぎちゃん☆」
海「おまえ、ちょっと来い。」
利「あははっ」
え?
海が利紅君の腕をつかんで
廊下に出ていってしまった。
なんか海、
苦笑いしてたけど
オーラが怖かった;
なんか嫉妬と執念のあの感じ…
なんの話してるんだろ。
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