ボクとキミとの入学式

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―廊下― 海「お前なんのつもりだ」 利「え?なんのこと?」 苦笑いしながら利紅に 問い詰める海。 利紅はわざとらしく ニタニタしながら聞き返す。 ムカッ 海「なに羽咲に ちょっかいだしてんのか ってきいてんの」 利{へぇ(笑)そういうこと…} 利紅はわかったような顔をした。 利「べっつにぃ かわいいよね、うさぎちゃん」 海「なんのつもりだよ。 ってかその呼び方やめれ」 利紅は目を細くし クスリ と笑った 利「それさぁ嫉妬? 海に決める権利はないよね?」 からかうように迫る利紅。 海「それは!無いけど」 弱々しい声で 最後の方は消えるように 利「じゃぁ、文句ないね?」 ケラケラ 海「好きなんだ」 聞こえるか分からない声で囁かれた台詞は 確かに俯いた海の物だった 利「え、いや、今なんて?」 確かめるように声をかける。 海「好きなんだよ。 ずっと昔から。 羽咲と俺が10歳の時から やっと会えたんだ。」 顔を上げた海がさっきより しっかりと芯のある声で。 利紅はキョトンとして 幼なじみの告白を聞いている。 しかも告白されたのは =してしまうと 自分が同性愛者だと遠回しなカミングアウト。 利「へっへぇー。本気?」 動揺を
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