ボクとキミとのホームルーム

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海「お前ふざけんっ」 肩に置いた手に力が入る。 利「っつ。きゃーだれかー 海君がノンケ卒業したんだって!」 …え? 周りのみんなに 聞えるように叫ぶ利紅。 それでも棒読みは変わらない。 「「「海様が?!」」」 皆が海めがけて押し寄せてくる。 白麗の王子様がバイになったとなれば生徒達がほおっておくわけがない。 利紅にしてやられた。 この混乱に紛れて利紅は 人混みを掻き分け逃げ出した。 海「おぃ!りくっ!?ちょ!」 必死に手を伸ばすが あっさりすり抜けて 振り向き際に舌を出し 嘲笑っていった利紅を 後で絶対殺すと心に誓った海であった。
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