531人が本棚に入れています
本棚に追加
ガラガラ
羽「ギリギリセーフ…」
うゎっみんなに見られてるょ
しかもなんか言ってるし…
そりゃそうだよね…
だって入学式にずぶ濡れって
はぁ
よろよろと歩き
黒板に書かれた席に座る
「間に合ったんだね」
え?
ぐったりと机に突っ伏していると
頭の上で声がした。
んー?どっかで聞いた声;
羽「…ふぇっ?」
朝の彼がいた。
なんで?
だってあの人僕より後に出たはずでしょ?
走ってるとき
抜かされてもないはずだし…
「あぁあのアパートね
学校への近道があるんだ
歩って3分ってとこかな?」
へ?
えぇぇー?!
なにそれ、
バカみたい、
しょぼんとしていると
もふっ
羽「んっ」
頭に手を置かれ
撫でられた。
「今日近道教えてあげる。
一緒に帰ろっか」
ニコニコしながら頭を撫で続ける彼。
ちょっと
ほんのちょっとだけ
きゅんと、してしまった
最初のコメントを投稿しよう!