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そうこうしてる間に
そのオヤジが入ってきた。
ピーンと緊張感が走る
部長が、ここまで案内してくれた女性を 自分の横に呼び
私たちに挨拶をさせた。
その人は事務員だった。
次に 私たちが 1人1人 自己紹介をした
みんな大きな声で ハキハキ挨拶して
他の人の “やる気”が伝わってきた。
私はと言えば
“やる気”はなかった。
部長に促され
腰掛けると
部長は 大きな声で話し出した。
会議室の前に なんて書いてあったか? と聞かれたので
『二次選考会会場』
って答えると
『一応 “二次選考会” なんだが
実は 君たちは 会社側からは “採用”だ!
あとは 君たちが どうするか 判断してくれ!』
と 言われた。
今回 面接は 93人来たらしい
その中で選ばれた 3人らしく
『自分が 31分の1 だと 自信を持て!』
と言われた。
私は 内心
あんな中身のない面接で採用になったから 選ぶ基準がわからん
自信なんか持てるわけない。
と
冷めた気持ちだった。
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