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「結城、そろそろ時間じゃないか?」 「ん?」  父さんの声にハッとして時計を見ると、確かにそろそろ出発する時間だった。  僕は立ち上がる。  ん、朝食? あの説明の間に食べたよ。 「んじゃ、行ってくるよ」 「あぁ、気をつけてな」 「父さんもな。母さん今ごろ父さんの部屋の点検してるから」 「心配するな。いかがわしい物しかない」 「僕には心配しかねぇよ」 「大丈夫だって。十万三千冊のエロ本を保管してる父さんのエロ本図書館には流石の母さんも屈服するしかないだろう」 「あんたはどこの完全記憶能力を持ったシスターだ!!」  とある親父の淫書目録。  アニメは二期までやって映画化もされるんだろう。 「父さんは髪を銀色に染めればいいんだな?」 「そんな幻想ぶち殺されちまえ」  さて、そろそろ著作権的に危ない話題になってきたから切り上げるとしよう。  一旦部屋に戻って、鞄を持ち、そして僕は家を出る。  見上げた空は、晴れ渡っていた。
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