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オギャー、オギャー
屋敷中に二つの産声が響いた。
「おぉ~、ついに産まれたか」
そう言ったのは、この屋敷の主人で、三大貴族の一人アルバート・カリムである。
そう言ってカリムは飛んで行った。
彼は部屋に入ると、輝く様な金色の髪、透き通る様な蒼い眼をした可愛らしい男の子と、燃える様な赤い髪、緋色の眼をした可愛らしい女の子が妻のエリザに抱き抱えられていた。
「よくやった。
早速名をつけよう。
男の子の方がカイで、女の子の方はエミリでどうだ?」
「いい名ですね。
この子達はきっと強い魔力を持ってますよね?」
「あぁ。私たちの子だ。
優秀に決まっている。
本当に5年後が楽しみだな」
魔力の測量は、五歳の誕生日に行われる。
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