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階段を下りる足音が聞こえ、地下室のドアが開いた。
(彼奴等また来たのか?)
入って来たのは赤髪に緋色の眼をした少女エミリと、
緑色の髪と眼をした少女で三大貴族のひとつサミヤ家の一人娘ユミ=サミヤと、
黄色の髪と眼をした少年で三大貴族のひとつハーセラス家の一人息子ロイ=ハーセラスの3人だった。
「何時来ても汚い部屋だな」
「そうね。
今日はロイと私でやるから、エミリは回復の方をお願いするね。
『ウィンド』」
「この前習った魔法、試してみたかったのですけど、今日は二人に譲ります」
そう言ってユミ達はカイに下級魔法を浴びせ、倒れそうになったら回復魔法で回復させる事を繰り返し、遂にカイは気絶してしまった。
「え、もう気絶したの?
つまらないわ」
「そうだな。
もう終わったし、こんなキモい所、さっさと出ようぜ」
「そうですね。
ここにあまりいたら落ちこぼれがうつってしまいそうです」
そう言って3人は出て行った。
「……なんで……俺が……こんな目に……遭わなきゃ……いけない……んだ……」
カイは、出ていった事が分かると、そう泣きながら嘆いた。
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