宇宙の奇跡

宇宙旅行

《宇宙旅行が庶民化してから約20年が立ちました。今や夏休みになれば利用者も年々増加しています。そこで………… 》

今年は2069年。宇宙旅行が庶民化してから20年経つらしい。TVでは20周年に因んだイベントの情報が毎日のように流れている。

俺は五十嵐凌太。大学3年になる。

プルプル

携帯が机の上でなり響く。

｢誰だよ？こんな朝早くに｣

携帯を取り掛けてきた迷惑なやつを確認する。

大林だ！

｢もしも～し。朝から何ですか？｣

『明日何持って行けばいいと思う？』

コイツは小学生か。朝からそんな事で掛けてきたのか。

｢何って？一昨日に絶対持って来いって言って渡してきた紙があるだろ？｣

『それは分かってんだけどよ。なんせ、初めての宇宙だぞ！いろいろと満喫したいとじゃん』

｢満喫って！遊びに行く分けじゃないんだぞ？』

『わかってけどよ楽しみで仕方ないじゃん。だから、何持って行けばいいと思う？』