上条さんじゃないけど…

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いつものように、自転車に乗っていたにも関わらず、いきなりタイヤがパンクしたのだ。 里桜「まったく、今日もついてないぜ」 いつものことだがそうボヤかずにはいられなかった。 俺って何でこんなついてないんだろ? そんなことを考えてたら次なる不幸が俺を襲った。 パンクした自転車には乗らずに、押しながら歩いていたらチェーンがはずれ、小石によってハンドルがあらぬ方向に切られ、電柱に激突し、サドルに体が突き刺さり、その勢いで激しく転倒。 倒れた反動でスタンドが折れ曲がり、カゴは見事に穴が空いていた。 まるで自転車の解体ショーや! ってアホか!! 里桜「ふっ、俺はこんなことではめげませんよ」 そう。普通の人間なら一生に1度あるかないかの不幸でも、俺にとってはまだまだ日常茶飯事。
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