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速水はいつもの場所に向かっていた。
友人が集まる、つまり溜まり場。
ちょっとした基地、という感じで不法に選挙したわけではない。
速水は17の現役高校生。
涼しげな見た目で髪はサラサラ、クールな少年だ。
もっとも見た目がクールなだけで熱い何かを秘めており、テンションに身を預けることの方が多い。
「うん、絶対間に合わない」
速水は約束に遅れたことはなかった。
それは異常な力によって。
「よいしょ」
速水は軽く飛んで周囲の家の屋根に着地する。
体にはハリケーンを連想させる風。
屋根には風は当たっていない。
そのハリケーンの状態で浮かび上がり、目的地に自身を発射した。
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