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話を戻して…あの頃の事を覚えていた秀兄が言うには、葵にとって秀兄は年上の存在だったから、ただそれだけでパパに選ばれたんだと思うと言ってきた。
今更そんな事を言われても、葵本人が覚えてなくちゃ意味がない。
あの時の気持ちは葵にしかわからないんだからな…
それから年を一つずつ増やして行くたびに、俺の気持ちははっきりしていった。
葵が好きだと言う事…。そして葵も俺を好きでいてくれてる事に俺は嬉しかったんだ。
あの事件が起きるまでは本当に俺は…
あの事件が起きる2年前、ちょうど4年生の時だったかな?
その頃の俺たちのクラスの担任の先生は大のサッカー好きで…休み時間はもちろんの事、体育の時間はだいたいがサッカーをやらされた…。
葵もサッカーにはまって男子と一緒になってやっていた。そのころから葵は他の男子に名前や顔を覚えられていくようになって行った
今までは俺としか会話しなかったのに、席替えで違うやつが隣になっても割と平気で話してやがった…
だから俺はそれが頭にきてしばらくの間あいつに冷たくしていたと思う
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