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秀「健哉来年は1年生だな」
健哉「うん。秀兄は中学生だね」
秀「…あ…あぁ…そうだな」
健哉「ん?」
秀「…あっ…葵は?今日は遊びに来ないのか?」
健哉「なんで秀兄が葵ちゃんの事気にするんだよ!!」
秀「そう怒るなって…まったくお前は…」
俺は小さいながらにも秀兄にやきもちをやいていた。
多分このころのやきもちって、ママを弟や妹にとられてしまうのと一緒だったんじゃないかと思う。
もちろん今はまったく違うけど…
健哉母「秀君、健哉おやつの時間よ。手を洗ってきなさい」
母親にそう言われて洗面所に行って手を洗い、戻ってくると…
葵「あっ!秀ちゃん―」
葵が葵の母親と一緒にやってきていた。
しかも第一声が俺じゃなく秀兄だった。
健哉「葵ちゃん!僕もいるよ」
葵「健哉君どうして怒ってるの?」
秀「葵ちゃんいらっしゃい」
健哉「秀兄」
秀「葵ちゃんも一緒におやつ食べよう」
葵「うん。」
健哉「葵ちゃん来て、手を洗わなくちゃだめだよ」
葵「うん。」
俺は葵をつれてもう一度洗面所にやってきた。
戻ると、秀兄が母親と達と会話をしていた
葵母「秀君かっこよくなって、女の子にモテるでしょう?」
健哉母「本当ますますいい男になるわよ」
秀「そんな大げさですよ。僕なんてまだまだです。」
健哉母「好きなことか居ないの?」
秀「んーいませんね…」
葵母「本当に秀君は大人っぽいよね…話し方といい雰囲気と…」
秀「うちは親が厳しいから…こういう話し方じゃないと怒られるんですよ…だから学校じゃ、真面目メガネなんていうあだ名で…」
健哉母「そうなの?」
葵母「あら?葵戻ってきてたの、こっちに来て座らせてもらいなさい。」
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