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俺にとって秀兄は頼れる存在だったし、もちろん大好きだった。
一点を除いてはだ…それが葵…。
秀兄は俺の気持ちを知っておきながら、葵に好かれてまんざらでもない顔しているのが俺は嫌で嫌で仕方なかった。
葵の初恋の相手は俺じゃなくて、秀兄なんだとこのころはずっとそう思ってた。
だって秀兄が遊びに来るたびに、葵は秀兄にぴったりくっついて離れないからだ。
秀「本当葵ちゃん妹にしたいですよ。」
葵「妹?葵秀ちゃんの妹になってあげる」
健哉「そんなのなれるわけないよんだよ」
葵「えー」
健哉母「フフ微笑ましいわね」
葵母「本当。秀君がお兄さんになってくれたらおばさんも嬉しいわ」
葵「ママもこう言ってるもん」
健哉「でもなれないんだよ。僕知ってるもん。」
秀「本当の兄妹にはなれないけど、妹みたいに葵ちゃんを可愛がって行くからね。だから何か困った事あったらお兄ちゃんにいいなさい」
葵「うん。秀ちゃん大好き」
健哉「なんだそうなっちゃうんだよ。もう」
そのころからだった。本当に秀兄は葵を妹のように大事にしてきたのは…。
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