波乱の入学日

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制服に着替えた俺は一階に降りた。 「あっ!お兄ちゃん、降りてきたんだね。早く朝ご飯食べないと遅刻しちゃうよ」 「ああ…、すまないな瑠衣」 俺はそう言いながら椅子に座り、手を合わせた。 『いただきます』 俺と瑠衣が声を合わせて言った。 朝食を食べ終えた俺は再び二階に上がり、鞄を取ってきた。 「それじゃあ、瑠衣。行ってくる」 「行ってらっしゃい、お兄ちゃん」 俺は瑠衣より早く家を出た。 瑠衣は俺より一つ下の中学三年だ。 だから俺より家を出るのが遅いのだ。
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