13人が本棚に入れています
本棚に追加
制服に着替えた俺は一階に降りた。
「あっ!お兄ちゃん、降りてきたんだね。早く朝ご飯食べないと遅刻しちゃうよ」
「ああ…、すまないな瑠衣」
俺はそう言いながら椅子に座り、手を合わせた。
『いただきます』
俺と瑠衣が声を合わせて言った。
朝食を食べ終えた俺は再び二階に上がり、鞄を取ってきた。
「それじゃあ、瑠衣。行ってくる」
「行ってらっしゃい、お兄ちゃん」
俺は瑠衣より早く家を出た。
瑠衣は俺より一つ下の中学三年だ。
だから俺より家を出るのが遅いのだ。
最初のコメントを投稿しよう!