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5分くらいすると、少年が出てきた。
「ちょっとでかいけど、我慢しろよ」
『……ありがとう』
今までうんとしか言わなかった少年が、ゆっくりと話し出した。
『助けてくれて、ありがとう』
「いえいえ。お前、名前は??」
『……うるき』
「うるき、な。俺は癒詠だ」
『ゆえ…』
「そ。んじゃ、傷の手当てするから、ここに座れ」
癒詠はうるきをソファに座らせると、救急箱を取り出した。
「痛くないか??」
『うん…』
軽い傷には消毒をして、酷い傷にはガーゼを当てて、包帯を巻いた。
全てに傷の手当てが終わるころには、うるきは眠ってにまっていた。
「しかたねぇな」
癒詠はうるきを抱え、寝室へと向かった。
うるきをベッドへとおろすと、癒詠は寝室を出た。
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