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『ん……』
朝。
うるきはゆっくりと目を開けた。
うるきはのそのそとベッドから降り、寝室のドアを開けた。
すると、癒詠がドアの前にいて、思いっきりぶつかってしまった。
「ん、おはよ」
『……ゆえ』
癒詠はうるきの頭をそっと撫でた。
「ぐっすり眠れたか?」
うるきは無言でうなずいた。
「そうか。腹、減っただろ??朝飯できてるぞ」
癒詠はうるきを抱えあげた。
『ゆ、ゆえ…』
「ん??」
『俺、歩ける』
「嘘つくな。足の裏、血だらけだったじゃねぇか」
『……』
癒詠はうるきを抱き上げたまま、リビングへと向かった。
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