勇者勇者

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「熊田、勇者だ」 魔王の部屋でネクラと特訓をしていると、ヴァンがドアを少しだけ開けてそう言ってきた。 っていうかまた!?早くね!? 「気をつけろよ、今回の奴は不思議な武器を持っているぞ」 不思議な武器?どんな武器なんだ? 「頑張れよ、熊田、ネクラ」 ヴァンはそれだけ言うとどこかに行ってしまった。 「不思議な武器?どんな武器だよ・・・・」 ネクラが武器について考えていたが、俺はそれよりもこの異常なまでの早さのほうが気になった。 『熊田・・・・』 「ああ、わかっている」 ゲイボルグも気になっ――― 『ヴァンって強いんですか?』 壁に叩きつけた、わりと本気に。
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