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固まって動けない僕をチラッと見たかと思うと、おもむろに箸を置いた。
「俺、何か間違ってる?」
そう言って、僕の頬にそっと触れてくる。
恥ずかしいのに動けない。
目だけで周りを見ると、引き気味な奴、こっちを見て固まったままの奴…それから…
目を輝かせてる奴がいる。
目を輝かせてるのは、間違いなく生徒会メンバーだ。
「ひ、聖…」
「ん?」
「皆見てる…から…」
あまりにも僕が気まずそうに言うもんだから、聖は周りを見て…
「あ。悪い」
スッと手を退けた。
僕達を見ていた人の中にはコソコソと話ながら出ていく奴もいる。
…噂にならなきゃいいけど。
生徒会メンバーと、腐男子だというのを隠しているだろう奴以外は理解できないだろうから。
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