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大きなコロシアムのような場所に異世界の『落とし子』こと大鳥 和馬は、無茶苦茶強そうな上半身が牛で下半身は人間らしい生き物と対峙していた。
何故このような状況になったかというと、魔王アスラ・スタークが『戦場に行かなくても、力を図れる位強い奴と死闘させればいいじゃない。』といかにも魔王といった鬼畜な発言をしたからだ。
何が鬼畜かというと『死闘』という部分。
死にかけの窮地で力を発揮するB級アニメのありきたりな設定をこの魔王はかんがえたのだ。
そしてそれにより和馬の采配を決めると。
(冗談だとは思うが、ガチで殺しあいさせる気じゃ無いだろうな?)
と内心ヒヤヒヤしながら、闘うべき相手『閻獄破壊』ことアクセル・オディノを観察する。和馬からしてみれば自分は大切な『落とし子』とかいう人材だ。こんなところで失うには惜しいはずとそのような考えた。
身長は目算3メートルと50、和馬の胴回り以上発達している腕がなんとも魅力的だ。そして牛のような容姿は、和馬には怖くて直視出来ない。このような精神の削れる化け物のリアルな姿をみて本当にそうなのか?と僅かな疑問が生まれてくる。
なぜ僅かかというと、先程和馬はアクセルと話していたが、とても気遣いができる好い人?だったからだ。
更に、自分の攻撃は当たったら危ないとか、回避を優先して行動しろ、なるべく手加減はするとアドバイスまで頂いたのだ。
正に人?は見かけによらないとはこのことだ。
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