異世界

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「何だアレは?」 魔の者達の長は目を凝らし、光の物体を観察する。 どうやら四角いナニカのようだが、光りが強すぎて良く見えない。 「人間側の兵器かぁ!?」 「いや戦略魔法じゃないのか!?」 人間・魔の物両陣営大混乱、戦闘は一時中断する。 「落下するぞぉおおお!!退避ッーー!!」 その四角い物は、上空をかなりの速度で降下しーーーー 地面手前で急停止し、ユックリと着地した。 静寂の中、第一手を繰り出したのは魔の者達の方であった。 長は命じる、 「鬨(とき)を作れぇぇええええ!!!これは我が軍の戦略兵器である!!!」 その激しい声を元に、魔の側から激しい怒号が鳴り響く。 「「「うぉおおおおおお!!!」」」 人間側は事態に驚き、魔の側の素早い対応に陣形の乱れが起こった。 人間側の長であろう美しい青年はこう言った。 「アハハハハ!漸く(ようやく)来たのか!まぁ、このタイミングだとは思わなかったよね!良いよ良いよ!此処は引こう!引こうじゃぁないかァ!!」 そう狂ったように嬉しそうに嗤うと、近くにいた者に指で合図を行う。 「いいねぇいいねぇ!良い展開だ! ーーーー全ては神のご意志に!」 近くの者達はその言葉を聞き、戦争の途中で有るにも関わらず恭しく祈りを捧げた。
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