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情報を聞き出すためにもこの会話は大事だ。注意深くアスラの言動を探る青年。
アスラも雰囲気が変わったのを感じ取ったのか、何処か空気を変えていた。
互いにピリピリとした空間が形成される。
「先ず、貴様は誰だ?」
「貴様ではない、大鳥 和馬(おおとり かずま)だ。住所は日本の東京、生まれは鹿児島。趣味は読書に、人並みの運動。朝目が覚めたら、見知らん場所にいた哀れな17歳の男子高校生だ。」
「わからん」
「だよな…」
この青年、大鳥 和馬は今の説明で通じるとははなっから思ってはいなかった。用はどういった反応をするか、が大事なのだ。
「わからんが、分かったことがある。勿論、私の思い違いかも知れんが……
貴様、バーリエとは分かるか?」
「なんだそりゃ?知らんな。」
「次だ、リフィートルーは分かるか?」
「知らん。」
「ふむ…」
アスラはまじまじと和馬の様子を観察する。こいつは嘘を言っているのかホントの事を言っているのか気になる顔だ。
「最後だ。チキュウ……又はアースとは分かるか?」
「それは俺の生まれた星だ。というか、それが此処ではないのか?」
和馬の考えとしては、誘拐かテレビの策略といった所だ。
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