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「そんなハズは…」
静かに考え込むアスラにバラークが事態の打破を図るべく一つの案をだした。
「閣下、一度調べてみてはどうでしょうか?覚醒していない、若しくは自身が気 付いていないかのどちらかだと私は考えます。」
「ふむ…」
バラークの考えに理があるのか、少し思案すると
「和馬よ、戦場に出てみないか?」
と大胆な提案を行ってきた。これには冷静な判断云々の前に、自分の生命の危機を感じた和馬は
「頭沸いてんじゃねぇのか?ガキの使いじゃあるまいし、ホイホイと行けるか!!」
と自分の立場を忘れた発言を行ってしまった。和馬の暴言にまるでどこかのアニメのような怒りのマークがアスラの頭に出来上がる。
それを眺める周りの者達はいつ魔王様が爆発するかとヒヤヒヤしていた。
「早とちりだったな、すまない。戦に出なくても手軽で、お使いより早くすむ方法が有ったな」
「………え?」
和馬からしてみれば、後になりしまった失言だ・・・と思ったがアスラの穏やかな顔をみて疑問符が浮かぶ。そして後に多大な後悔をする場面でもあった。
「アクセル、見てやれ。」
「御意。」
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