覚醒

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皇「キュナっ!!!」 叫びあいつの元に行こうとした所で ?「させん」 男が再び接近 今度は横凪ぎに大剣を振るった 皇「退けっつてんだよっ!!!」 頭を下げて躱して 渾身の回し蹴りが奴の後頭部にヒットする ?「ぐおっ…!?」 男がよろけ膝をつく 俺はその隙を狙ってキュナの元に向かう 皇「キュナっ…大丈夫か?」その小さな身体を抱き抱える キュナ「…大丈夫ですよ、もう…心配性ですね」 よろよろと立ち上がる 皇「ばっ…!?何をする気だもう止めろ!」 既に限界なんだって事くらい見りゃわかる なのに キュナ「私はっ!」 皇「……っ」 その大声に俺はひるむ キュナ「私は……魔王様の使い魔なんですから ……少しくらい 格好付けさせて下さい」 振り向いたキュナは 笑っていた キュナ「早く、逃げて下さいっ」 再び男に突貫をする…が ?「邪魔だ」 男もしびれを切らしたのだろう 攻撃を軽くいなし 大剣の腹でキュナを横凪ぎに払い 再びキュナを文字どおり吹っ飛ばす 再び一回、二回と地面を跳ねて 地面に転がり 今度は動かない 気絶したのかもしれない ?「……」 男は余裕がまだあるのか 俺を正面から見据える
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