…あなたは恋の罠にはまった事がありますか?…

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…心のどこかが痛い… 私の足取りは重かった、タクシー乗り場までの道のりが、やけに遠く感じた。 タクシー乗り場に着き、拓也がタクシーに乗り込むと私は、もうどうして良いか解らず立ち止まってしまった。 涙が自然とあふれてきた。 黙ってうつむいていると、涙がポトポト、アスファルトを濡らす。 「帰らないのか?」 私は動けなかった。 どの位の時間立ち止まっていたのだろう。ほんの少しの時間だったように思う。 でもそれは、かなり長い時間のように思えた。
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